10/19 最終回の話

新刊が一気に積まれる。ペルソナのせいですでに沢山積んでるけど、どれも面白いから今日買ったのを優先しちゃう。

神のみの作者である若木民喜さんの『なのは洋菓子店のいい仕事』、つい最近連載の終了を発表されて悲しくなりましたが、これだけ面白いと最終回が楽しみで仕方ない。

 6巻ではついに最終章(?)に突入。物語を〆る方向に進みつつも大きな壁、問題、セージくんの成長と見どころ満載。それにしてもこの作品には無駄がない。菜花家と白川家の問題に答えを見出す洋菓子的センスとどら焼きの融合、菜花白川問題やラブコメに入りきれずいた言葉さんもについに大きな役割が。ユキチカくんも2巻でのファミレス商法の恨みを使い捨てにせずうまく使ってきたことに関心しました。

セージくんの成長とホームドラマに話の重しを置いている以上そこまで巻数を増やしてダラダラ続ける意味はないかなーと思っていたので、序盤からのフラグ回収も含め綺麗にまとめられそうなこの感じは信用しかありません。

 

漫画というのは創作物の中でも特殊な形態をしていると思う。作品とは完成させた時点で1つの創作物として成立するのに、漫画は連載している『途中』が作品として成立している。むしろ作品が終わる=死亡と考える人も多いのではないだろうか。『完結』こそ本当の完成なのに。

そもそも少年週刊誌、主にジャンプを筆頭に人気作=数十巻も出る作品みたいに思われがち。数巻でも綺麗にまとめられ、全巻で1つの作品として完成されてるほうが私は好きです。打ちきりという終わり方も多いけど、面白いのに巻数が増えれば増えるほど時間が経てば経つほど作者の中の価値観や考え方も変わり、出版社も売るために続けようとし、連載初期に考えていた終着点に向かうこともできない漫画も沢山見てきたので。

最近だとニセコイは序盤の恋愛漫画としてのキレや展開も途中からはなく、ただキャラが人気だからだらだらと動いていた。最後は良かったのに間18巻くらいいらなくない?と言いたくもなるよ。

 

私が最終回こそが全てという考え方を持つようになったのは松井優征さんの影響です。魔人探偵脳噛ネウロでは「商品として成立した作品を送り出したい」とあとがきで語っている通り、1巻、2巻、7巻、10巻、どこで終わっても打ち切られても一つの作品として成り立つように作る展開、そして最長23巻での真の意味で完成されたシナリオが組まれている。序盤に残してた小さなフラグまで綺麗に回収し、全ての点と点が繋がっていくため23巻という長編なのに一つのミステリー小説を読んだかのような美しさがある。変な引き伸ばしもなく無駄な話数もないので読んでてダレない。これは暗殺教室にも言えることで、連載初期から作品の9割以上の展開を考えるという週刊連載の漫画家としてはものすごい修羅の道を通ってきたからこそ生まれる完成度の高さに脱帽よ。

やはりこういう思いがあるからこそ最終回は「終わり」ではなく「完成」になる。最終話で死ぬ作品も多いからね。「フジキュー」とか打ち切りエンドだったけど打ち切りなりに綺麗に締めてると感動してたらラスト2ページで作品全部が死体になった…。

 

ちなみに最終回で真の意味で完成された作品としては寄生獣が一番最初に浮かびます。眠ったミギーが起きたのかどうか明記はしないけど、新一の中でミギーは今も生きていると確信できる終わり方。でも友達に寄生獣貸したら「えw打ちきりエンドwww」とか言われたので、ソイツを一生軽蔑することにしました。