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11/3 ホノオモユル話

なかなか終わらない10月31日の作業がてら見てたアオイホノオのドラマ。それがもうびっくりするくらい面白くて作業中断レベルで!

全体を通してハイテンション&オーバーリアクションの応酬でとにかくインパクト!といわんばかりの演出。マンガを含めた作品作りを題材にしているだけあってテーマにも惹かれてもう一発でした。ちなみに私は80年代マンガなんて一切わかりません!あだち充高橋留美子も名前だけだし、アニメもガンダムイデオンも一度も見たことない!!そして庵野作品も1つも見たことがない!!エヴァも知らないしシンゴジラだって見てないです。全く知らない話ばかりでも引き込まれる作品でしたね…。

 

一歩一歩歩んでいく庵野とものすごくダメ人間なホノオくん。いや、ホノオくんはダメ人間ではないんだよね。ただ単に他の人を見下し、自分を過剰評価しすぎるだけの傲慢モンスーノな性格なだけであって。それにマンガを読んでもアニメを見ても着眼点や面白いか面白くないかとか作品の本質とか見抜くところはとことん見抜くし。だからこそそういうところで庵野と同じ秀でた才能を持っているから、同じなのにどんどん離れていく2人を良い例悪い例みたく比較させられるし。

それにしても3話は良い意味で酷かった。アニメ制作という同じ題材で庵野に勝負を挑むホノオくん、もうダメ人間の鏡だったよ。高い機材を買ってやる気を出せばいけるとただひたすら言いながら寝るホノオくんと大学のレポート用紙を使って黙々とアニメを作る庵野…。そして提出しないことで「満足いく作品を作れなかったから提出しなかった。俺の勝ちだ庵野!!!」って…。酷い!酷すぎる!それでいいのかホノオ!

というか本物の庵野が学生時代に作った映像があるんだね。ドラマで見てて「庵野ーーーーーーッ!!」て叫んだ映像がノンフィクションだったとは。

というかマンガを描こうと言ってたホノオくんが実際にマンガ描けたことにビックリ。どうせ描けないくせに強がってると思ってたらちゃんと作品作って東京行くし、挫折を味わいながらも集英社に目をつけてもらえたし、庵野庵野で遙か彼方先を行くけどホノオはホノオで自分の道を紆余曲折しながら歩いて行って、

だからこその、あの最終話はなんなんだ!!!!

酷い!!酷すぎる!!全てを台無しにしやがって!!!

 

いやまあ最終回の話の流れとしては至極全うだったよ。勝手に挫折して小学館の賞に応募するも前担当の理不尽な理由で落とされ、でも奇跡の生還を果たし大賞に!!庵野からも認められるという。でも、酷いところは本当に酷かった…。

一番の問題はここのカメラ!!動きが人間的すぎる!!

本当にここのせいで一気に白けたよ。これまでの全てを壊された。今までものすごく話にのめりこんでいたのに、急に「これは映像だ」と戻された。

カメラの動きが人間的すぎるせいで完全なホノオモユルくんがただの「役者の柳楽優弥」に、ホノオくんの部屋は「ただのスタジオ」にしか見えなくなったし、もっと言うと撮ってるカメラマンの姿さえ見えるようになってしまった…。

監督は一発撮りということを意識した演出にしたかったのだとうけど、逆効果だった…。芝居臭さが存分に出たせいで素人以下のような映像になった。アマチュア作品かよ。ホノオくんが見下してた提出作品と同じレベルかよ。

 

編集部で三上くんがホノオの作品をゴミ箱から発掘するシーンも酷かった。ムダに尺割きすぎ。あんなの見てれば途中で「あ、こいつがホノオの作品を見つけて推すのね」とわかりやすすぎるよ。なにあれシナリオ見え見え。本当に作ったのプロ?視聴者に驚きを与えるのが君たちの仕事でしょ。あんなの2秒かそこらのキーとなる映像をしれっと混ぜておいて3ヶ月後友達がサンデー片手に「ホノオくんの作品が載ってる!!!」て言うくらいじゃないと。視聴者に「まさか…え…?って!!載ったーーーーーっ!!!!」くらい言わせないと。あんなわざとらしいシーンじゃなくて。

選考会での編集さんが理不尽な理由で切り捨てるのなんかめちゃくちゃ良かったのに。漫画の連載は「実力と運」が必要だと胃が痛くなるほど突き付けられた良いシーンだったのに。おかげでこっちとしても「最終回なのにこんな簡単に作品がゴミ箱に…?どうなるの…?」とかなりハラハラしたのに。謎に長い三上くんパートで「あ、これで拾われるのね…はぁ…。」と心の熱が一気に冷めたし。

 

夢落ちも酷い。『俺たちの闘いはこれからだ!』じゃいけなかったのか?庵野にプロの持つ責任感というものを教わり、ステージは違えど同じラインに立てたのに。なんで未来を描くんだ…。この出来事を機に本当に成長した未来を見せるならともかく。ただ「漫画かになったよ!!!!終わり」て結論だけを投げつけられて。何を考えているんだ?

確かに未来を描くことは重要だよ。これまで何もできてなかった主人公がドラマ全体を通して立派に成長し、そのことを未来に生かした姿を見せるというのであれば。信者なので好きな作品を挙げる(許して)けど、ネウロでの弥子は『探偵を通して、多くの犯罪者を見て来て育てられた人間との向き合い方を手に入れて、それを生かした未来』を、暗殺教室でも『殺せんせーから教わった全てを教師になって伝える』渚を、スケットダンスも『スケット団を通して育まれた精神が、ライアンと一緒に世界を旅すること』に繋がるし。きちんと物語を通しての成長とそれに起因する終わり方を提示してるからいいんだよ。あ、ぼくのわたしの勇者学は打ち切りだから…まあ…これに当てはまらないけど。

ホント「プロを目指す!!→プロになった!!」なんて実際どうでもいいんだ。終わりが見えているのならそこへの過程が一番重要なのであって。だからむしろ描かないでほしかった!!無限にある未来を可能性を消さないでほしい!!

 

…今書いてて気付いたけど、もしかしてこのドラマはわざとこういうバッドエンドにしたのか?と深読みもしたくなる。いや、それなら正しい。この作品はホノオくんの傲慢な大学生活を庵野と比較して描く「処刑作品」だ。貴様に無限の可能性なんか与えない。漫画家になったよ!というクソみたいな締め方にすることで「この作品はダメ人間を題材にしているからダメな終わり方じゃなきゃダメなんだ。ホノオ!貴様ごときが綺麗なEDを送れると思うなよ!?」というアンチテーゼを示しているではないか?

いやでもアオイホノオは見てて面白かったし、庵野が主人公じゃない?と思いながらも私はホノオくんを応援してきたわけだし、実際ホノオくんは賞を取れたわけだし、見てて私も嬉しくなったし、怒りに任せてこういうことを言ってはいけないね…。変な考察をしてはいけないね…。ホノオくんは偉い!!製作はクソ!!もしかしたら岡田くんにオメ○並みの無茶ぶりをされてこうなっただけかもしれないし。誰が悪いとか言い出したらキリが無いからやめよう。

 

話題の勇者ヨシヒコも見たけど、こっちは面白かったといえば面白かったけど、ギャグ作品!と振り切りすぎててむしろ白けたなぁと。カブトボーグもこれと同じで、振り切りすぎてるからむしろハマらないっていう。面白いけどいざ見ると続かない。だからこそリアルとギャグをうまく融合させた1期の都会編はめちゃくちゃ面白かった。でも

「そもそもドラクエなど知らん!1度もやったことが無い!ネタがわからん!!」

と、ハマれなった元凶をヨシヒコ風に言って締めよう。チョイアド大好きでした。