12/22 特別な絵本の話

ワキさんとえぬ氏が書いてるアイちゃんと絵本。今回のシンデレラ編も終わったしどうせだから感想を書きたいなと

 ちなみに他の話やシンデレラ編の1話からはヒバナ公式ツイッター

ちなみに『アイちゃんと絵本』というか、ワキさんと出会ったのはポケモンBWの頃から。ゴメンねバトレボ時代からじゃないんだ新参なんだ…。そして5年くらい前に「おっぱい」「おっぱい禁止」でやり合ってた仲けど、今思えば若いというか、なんかクソみたいなことに付き合わせてごめんなさい…って感じで申し訳なくなる…。

話としては「昔話の改変」。ギャグマンガでは昔話の改変は鉄板ネタだけど、絵本改変をメインにしたマンガは初めて見たかもなぁ。既視感は多いのになぜか新鮮な感じがするね。ということでそれぞれの感想

 

■桃太郎

一番最初に桃太郎を持ってくるのは鉄板だけど、だからこそ桃太郎を最初にするっていうのはなかなかの英断だよね。桃太郎改変なんてどのギャグ作品でもやってるもん。もう枯れきってるよ。だから基本的に序盤は小ネタで畳みかけるけど、どれもどっかで見たなぁって思っちゃう。

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だからこそいきなりこういうネタ来ると余計笑っちゃう。下心!ズルズルと関係を続けてたりそういう表現はあったけど、いざ桃太郎の心情が出てくるとこれはね。いままでナレーションでしか桃太郎の姿が語られてなかったから、やっぱり桃太郎もただ正義に燃えるだけのキャラじゃないっていう表現が出てて好き。顔はいいのに

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そしてオチに関してはワキさんらしさが光ってたね。無駄に壮大で無駄に盛り上げ無駄に感動な展開に持ち込む感じ。「鬼退治だよ」のカッコよさ。そして終始桃太郎の下心が根底にあるせいで綺麗に終わるわけではないツッコミどころを残した感じ。攻めすぎず、だからといって固くしすぎない、最初の1発目にはちょうどいいくらい良いバランスだったよ。

 

赤ずきん

赤ずきんちゃんは個人的に一番好きだったなぁ。話の展開が上手くて。アイカツ100円2クレいいなぁ…。

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吉永小百合はいつまでたっても美人だよ!!!というかここのシーンが好きって、桃太郎のときもだけど、なんか笑いのツボがわかりやすいよね私。

現代風な赤ずきんちゃんの軽薄な感じが伝わりやすく、改変としても上手い。おばあちゃんと会うのがめんどくさいとかいう孫あるある共感しちゃうよねー。でも嫌いというわけでもなく、なんとなく好きと言えるわけでもなく、だからこそおばあちゃんの死で悲しむわけだし。ちなみに私は祖母の葬式で酷いことになにも感じなかったけど、周りが泣いてたから泣き演技をせざるをえなかったという人間性が下がってしまうゴミみたいな出来事があるけど、これも孫あるあるかな?(二千恵会長みたく心が無いわけではないと思います…多分)

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そして一番笑ったのが絵本なのに回想!というツッコミね。思いだし笑いするくらいに大好き。天才かよって思った。そしてオチとしては赤ずきんちゃんが愛を知って〆るってのは綺麗よね。起承転結がまとまってて。時折入ってくる狼さんの熟女好きやら吉永小百合好きとか尻に敷かれたりとか、緩急を狼さんで上手く作れててやっぱり改めて読み返しても完成度高いなー。と読み返しながら思った。

 

■つるの恩返し

読んでて惜しいなーって思っちゃう作品だった。オチがなー。

話としてはいつ通り、小ネタで畳みかけて、最後に流れ変えて感動的にして、でもオチでコケるっていう完全に出来上がった流れなんだけどね

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上2つよりもまとめ方は好き。話の展開はあまり改変されてなくてただただ小ネタの応酬だったけど、傷を負わせたのはおじいさんでその自己嫌悪に襲われてしまうも鶴が許してくれるという流れ、原作では教えてくれなかった本当に大切なことを教えてくれたよ。そういう意味では断トツで好き。

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でも豹柄をオチに持ってくるのはなぁ。豹柄自体は散々ネタにしてきたけど、おじいさんが手当てをしてくれた想い出の豹柄だから、オチとして持っていくのはちょっと「ダサい」の一言で終わらせるにはもったいなかったかなーと思ったり。

鶴が恩返しで来ている以上、手当てしてくれた豹柄を差し出してこそ本当の恩返しであるから、そこでおじいさんがうまく畳んでもよかったんじゃないかなー。感動系が綺麗だったから下手に転がすのが私的には腑に落ちなかった。「たまにはこういう良い本もあるんだなー…」「おとーさん ひぞうDVDってなに?」「やっぱダメだコレ」みたいに〆たほうが綺麗だったかなー。

 

■おおきなかぶ

おおきなかぶは話の展開はいつも通りだけど、舞台もおゆうぎかいだしいわゆる特別編だよね。というかまとめ一覧に載せてよヒバナのツイートから探し出すのめんどくさいんだから!ブログ用に画像取るのめんどくさいんだから!

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話としてはおゆうぎかいだから大きく変えることもなく、子ども達それぞれがなりたい姿で舞台に出てわいわいするから可愛い~って感じ。他のに比べたらパンチは少ないけど、きちんとお母さんへの想いを伝えられてよかったね~。アイちゃんがプリンなの可愛すぎるって。

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全体的に和やかだからこそ、最後のオチがすごい決まった!!この最後のキレは一番。現代風アレンジらしくきちんと社会の縮図を持ってきて〆たのは気持ちいい。ところで赤ずきんも、この後のシンデレラもだけど、女性が強いというか尻に敷かれる感じのオチが多いよね。もしかしてワキさん尻に敷かれてるの?それとも敷かれたいの?Mなの?

 

■シンデレラ

シンデレラ改変も結構好き。やっぱり話の変化もだけど、キャラクターの心情の変化を見せると話が一気に膨らむよね。ちなみに シンデレラといえばディズニーのが有名だけど、グリム版のシンデレラはヤバイよね。ハシバミの木の魔力とか、故意に落とさせた靴とか、踵や指を切り落としたり、シンデレラの邪眼が出てきたり結構グロテスクかつ厨ニだった。もうこれも一種の改変みたいな感じだからね原作の原作だけど。

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 今回は被せボケが多かったよね。私は被せとか天丼とか大好きだからこういうの好き。わぁいヘタクソな比喩 あかりヘタクソな比喩大好き。

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そしてオチはまさかの現実的!奇跡も魔法もないんだよ!な王子の策略。と、まさかの告白を断るシンデレラ嬢。話の構成が面白いなぁ。助けてくれる魔女もいなければ無職のおっさんは結局無職のおっさんだったり、舞台は一緒だけど話を現実的な方向に改変してることをうまく活かしたネタだよねーいやぁすごい。そしてシンデレラ嬢かわいい。ちなみにドンキの閉店時間は私も知らない。というかドンキ全然行ったことない。だって田舎にドンキないんだもんトライアルしかないよ

 

 

個人的な感想としては、赤ずきん編とシンデレラ編が面白かった!この二つに言えることは「完全なオチの改変」なんだよね。桃太郎も鶴もかぶもオチは合わせてきてる。昔話改変を題材にしている以上、話の展開を大きく変えすぎるとただただ混沌とするだけで纏まりがなくなるから、大筋を変えることが難しい。だからこそ「狼がおばあちゃんを食べない」「シンデレラが求婚を断る」という絵本メインのオチを180度変えてきたのが意外で、これこそ「昔話の改変」としての醍醐味だと思う。

桃太郎改変と言えば劇団四季の桃次郎が印象深いなぁ。子どもの時に見に行ったんだけど、結構覚えてる。弟の桃次郎が鬼退治しに行ったはずが鬼と仲良くなって、鬼退治しに来た兄の桃太郎と対立する話だっけ。懐かしいなぁ。話は戻すけど、そういう感じでifの世界を描くなら完全に逆のルートを行く、みたいなのが私は好きなのかも。

まあいろいろ言葉並べたけど、結局は「絵本なのに回想」が大好きなのかもね。赤ずきんが1番好きな理由って

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そして今日から更新されたわらしべちょうじゃはどうなるかなぁ?デパートを舞台にしてるから絵本を読まないタイプの特別編だとは思うけど、どういう風に改変に話を持っていくのか…。というかわらしべちょうじゃってことわざのようなモノかと思ってたらちゃんと話として存在してたんだね。