7/30 ひとつなぎの大秘宝の話

ワンピース60巻無料、ものすごい企画やってるなー…ということで読みました!

実はワンピース、全然知らないんだよね。もちろん世界的に有名だし日本で一番売れてるマンガだから麦わらの一味や各シリーズの概要や用語くらいは何もしなくても情報は得ているけど、ちゃんと見たのは初めてです。アニメの方も本当に超たまーに見てたくらいで、実質初見みたいなものでした!

いやぁでもやっぱり読んでみると、さすがだなぁーって感じです。膨大な世界観、胸踊る冒険にバトル、騒がしくも芯の通った麦わらの一味のキャラクター性と、今尚愛されてる理由がわかった気がしますね。楽しかった!今更それぞれの感想だらだら言っても仕方ないので、以下衝撃を受けたことメインで書いていきますね。

 

■テンポがものすごく軽快

読んでみてとにかく衝撃を受けました。ビックリした!話のテンポがめっちゃくちゃ軽やかで!アラバスタも、空島も、エニエスロビーも、インペルダウンも、とにかく内容は濃いのに巻数がかなり少ない!大体各6巻くらいよね。つまり週間連載でも1~2年で終わらせてるってバトルマンガじゃすごいことよ。

それぞれ島内で大きなテーマがあり問題も提示しつつ、読みやすく、しかも軽やかに纏まってて、これは話の面白さというよりも漫画力が凄まじい…。天晴。

個人的にバトル表現にあまり重しを置いていないっていうのが驚きでした。異能力だったり、剣戟だったりといくらでも映えさせることができるし、各バトル週刊で1~2ヶ月他のマンガじゃかかってるのが普通なのを各2話くらいで終わらせちゃうんだもん。しかも合間合間にギャグを挟んだり他の事も同時進行させながら。

f:id:matoiridrops:20170730211459j:imagef:id:matoiridrops:20170730211505j:image

特にCP9でのカクvsゾロなんてどっちもカッコイイ系のキャラだし普通に戦わせるだけでも超面白いはずなのに、ウソップと手錠ハメたり、カクが麒麟ギャグ繰り出したりとやりたい放題!カッコよく「ロビン救出するぞ!」みたいにキメてたのに平気でこういうことっしちゃう。なのにメインのバトルはページ数もガッツリ割くことなく軽やかに〆てる。

アラバスタではそれぞれが散って1vs1で相手して、空島では対エネルのバトルロイヤル、エニエスロビーではCP9とのごった煮の乱戦状態とそれぞれ見せ方も変えてくるし、「はいはいどうせここから各々の幹部と一味が戦うのが何週も続くんでしょ?」みたいなバトル系によくあるマンネリもあまり感じさせず、最近のバトルマンガあるあるの理論攻めでなく感覚でとにかくバッサリ行く感じも爽快でした。さすが!

 

■縦横の織り交ぜ

 f:id:matoiridrops:20170730213127j:image

そして平然と横書きを使うのはビックリ…。普通横読みといったら外国語を使ったときの表現だし、ALL横文字のイレギュラー『バイオーグ・トリニティ』みたいな作品もあるけど、ただただコマの都合とかで横書き使ってくるのはなんだかマンガの禁忌に触れているみたいで面白い!禁忌も何もこれが売れてるんだからワンピースが世界の正義なんだけどね。ドフラミンゴもそう言ってたし。

これ作者的には意味あるのかなー?尾田さんコミカルで雑にみえて結構しっかりしてるから、縦横を不用意に織り交ぜるようなことしなさそうだけど。流し読みだと私は察することができなかった!ググった!出てこなかった…。

 

■安定を恐れない姿勢

そして何よりビックリしたのは決して守りに入らない精神!

私みたいなワンピース特に何も知らずちょいちょい勝手に情報が入ってくるレベルだとフランキーやブルックは新入りだということは知ってるけどいつ入ったかも知らないし「ふーん」だし、メリー号がサニー号になったこともなんとなく「あ!気づいたら船変わってる!」くらいの認識だけど、いざ読んでみるとかなりの英断だよ!

f:id:matoiridrops:20170730220520p:plain

特に船を変えるなんて簡単に出来ることじゃないし、物語的には壊さなくても成り立つように組み立てることも出来ただろうに壊していくのはマジカヨと。実際いるでしょ一定層はメリー号の方が好きって人。特にワンピースなんて知名度は抜群だし読者やアニメ視聴者層の大半はアニメかるーく見てる超ライト層だしそういう人こそ「えーメリー号捨てるとかないわー」みたいに何も知らずに思ってる人もいるんじゃない?

それでもメリー号への葛藤やウソップを物語に組み込んで仕上げるのは上手かったし、最後の最後でメリー号が迎えに来るのは感動した(喋るのは解釈違い)し、ウォーターセブンの話の中核として役割を全うしたよ。

f:id:matoiridrops:20170730221830p:plain

フランキーやブルックも加入かなり遅かったんだね。あの7人とメリー号で麦わらの一味が固定されていたしそれでずっとやってきたのに、船を変え、メンバーを2人も増やして、既に大人気なんだから今更そんなことしなくてもいいのに!むしろ反感を買う恐れすらあるのに!変化を求める姿勢は貪欲だねぇ。

60巻内には収録されてなかったけど3D2Yでキャラの見た目も一新してきたことも実際すごい…。60巻ずっと読んでると許せないぞ!?私は61巻を平気な顔で読めるのか!?

 

 ■言いたいこと言ったのでイカ雑な感想

60巻なんだかんだ2週間あるしゆっくり読もうとか考えてたけど、気づいたら一気に読んじゃってましたね!話もしっかりしてて、まあ私としてはちょっと暑苦しい部分も多かったけど楽しかったです。

ワンピースは物心ついたころから常にマンガでもアニメでも最前線を走っているようなイメージで、触れる機会はかなり多かったけどこれまで触ってこなかったのは、多分巻数の多さと環境にあるよね。子どもの頃は周りにワンピースを知ってる人はいれどコミックスをがっつり持ってる人いなかったし、高校生くらいになるとまず巻数多くて読む気にならないわ、天邪鬼なオタクだから「ウェイの産物には触らんわ」みたいなアホみたいなプライドひっさげたりしてたしで、この60巻無料!のような超絶怒涛マーケティングがなかったら一生読んでなかった!

 

ここ数年、オタクが世間的に認識されてしまったせいか似非アニメオタクの象徴として「え?w俺もオタクオタクwwwアニメもマンガも見るよwwwワンピと進撃wwww」みたいな揶揄でワンピースと進撃の巨人が使われるけど、実際この2つすごいよね。

私もこの変な情報に軽く踊らされてたのでちょっと下に見てた節あるけど、進撃は鮮やかなまでに徹底して作られた世界感、いくら考察しても足りないくらいの謎や伏線、今では世界の常識がひっくり返ったネタバラシに度肝を抜かれたりと、「人間vs巨人!ファイッ!」ってだけで終わらない複雑な物語だよ。むしろコアなオタク向けだよ。

ワンピースも、内容は結構万人ウケではあるけど、20年続いてるわけだし90巻近く出てる。この量のコミックス集めてる時点で十分オタクですよ…。私もアニポケ全話見るという生身のオタクじゃ滅多にやらないことやらかしたけど、ワンピの物量もこれに匹敵するよ?キチンと90巻追ってる時点ですごい!

 

f:id:matoiridrops:20170730225727p:plain

ちなみに私は一番空島編が好きです。消えた黄金郷といういかにも海賊っぽいテーマだし、序盤のうそつきノーランドや巨大な人影の伏線回収は鮮やかで見ててスッキリ!6巻くらいにすごく上手くまとまっていました。

そして神エネルや宗教問題。ワンピースは人種差別や身分問題などよく題材にするけど私めっちゃ宗教とかカルト大好きなのでこのエネルの支配は惹かれましたね。罪悪感で人を支配するっていうのたまりません。そして自然系の悪魔の実の恐ろしさを見せつけつつも「え?普通にルフィに効かなくね?」って感じに読者に思わせておいてのラスボス戦はギャグでした!上でも書いたけどこういうところで緩急つけるユニークさたまりません。

世界一有名なシーンことアラバスタ最後の腕は知っててもこみ上げるものがあったし、Dr.ヒルルクの名言はやっぱり重たいしチョッパーの過去ワンピらしいイイ話(良くはない)だし、クソフジテレビがよくする「泣けるワンピースの名シーン」みたいなクソ企画で子どものころから何度も何度も見てきてたけど、やっぱり面白かったです…。でもそういうマーケティング無ければ絶対楽しめたし名シーンブレイカーかよ。プリズムショーの破壊者。暴君こと大和アレクサンダーかよフジテレビおい

ちなみにインペルダウン編のときドラゴンボール改のついででよく見てたのでかなり記憶にありました。バギーやMr.3がすごく印象に残ってたので初出はここなのか!と序盤読んでて思ったり、インペルダウンの時は当時アニメ見てた時とは理解度も全然違うので単純にBW組復帰を単純楽しめたりしてました。ボンチャン…

 

麦わらの一味ではサンジが一番好きです。いやカッコよくない?蹴りがめっちゃ映えるし、スーツ姿はカッコいい(スーツフェチ)し、料理人としてのプライドや女性に対するプライドもかなり太くしっかりしてて。しかも普段ドジやらかす一行を別行動で支え、九死に一生を得るあのブレインもう最高。いつも集団からバラけてるけど一番活躍してる。というか海賊狩りをしてたゾロはともかくとして会場コックさんのサンジがゾロと同等の怪物でいいの!?

 まあ腐女子なので。(すまんな)

でも肝心のルフィが好きになれなかった…。なんかただただ海賊王になる!(ドン!)みたいな雑な感情で動いてたり、仲間の勧誘も半ば無理やりな感じもあって。特に悩んでるチョッパーに対して「うるせぇ!行こう!」はさすがに横暴というか…。もちろんあと一歩が踏み出せないチョッパーに対しては良い言葉なのかもしれないけど確実にあのゴムは何も考えずにこの発言してるから。うわー怖いなー。さすがオーシャンマフィア。

まあこの精神の幼さもエニエスロビーのときにはきちんとしっかりしてたように感じられたから後半は割と良かったけどね。海軍の旗打ち抜くのだって何も考え無しではなく、世界よりもロビンが大事だということへの戦線布告だと理解したうえでの冷静な発言だし、ウソップ(そげキング)も理解してたから出来たことだもん。初期ルフィなら「うるせぇ!(ドン!) 俺は海賊王になるんだ!(ドン!) ウソップ旗打ち抜けェ!」くらいの雑さがあったと思う。

ちなみにワンピースの代名詞としてよく「ドン!」が挙げられるけど、自分の想像してたよりも500倍近く「ドン!」が出てきてビックリ…。てっきりでかいコマのときに「ドン!」をよく使うくらいだと思ってたら、もう空白にはとにかく「ドン!」だもん。ドンドンドンドン…夕飯はドン勝か?

 

後付け設定に関してはまあ20年やってるんだから揚げ足とるのやめよう?くらいの感想で、特に萎えたりはしません。覇気とか唐突に出てきておいおい念能力か?って感じはあったけど、多分これから先新世界では大将含めた自然系が敵の台頭にくるから、水分で対処したクロコダイルや体質で勝てたエネルと違って本当にシャレにならないレベルで太刀打ちできないから、苦肉の策なんだろうね。生まれたころから修行を受けて六式を身に着けても覇気は知らんCP9面白すぎでしょ

懸賞金もインフレはしていったけど、クロコダイルは王下七武海なのに8000万だったりとインフレの波に殺されて笑うって。懸賞金=強さとは限らないと表現しつつも、でも懸賞金は単純に強さを示すのに便利だからってモリアが3億2000万なの雑すぎだし、あんな孤島に引き籠って王下七武海ってのも謎だし色々とそういうとこ好きです。

でも、回収すべき伏線と回収しなくても話としてはすっきりする伏線とを上手く使い分けてるなー!ラブーンの話だってブルックと繋げた時は驚いたし、まさかアレを拾うとは誰も思わないでしょ!ルフィの「音楽家が欲しい!」も半分ギャグみたいなものだったし実際に入るとビックリ。まあ私は事前情報でさすがに知ってましたけどーぉ

それに悪魔の実も連載が進むにつれてどんどんスケールアップしてくけど、スタンドや念能力みたいに複雑な能力でなく一応はわかりやすい感じでとどめてるのは世界観を崩さないようにしてる感はあるよね。「俺はハコハコの実の能力者、殴られた奴にはポットクリンが憑りつき"道力"を貸す。借金が膨れ上がると30日間悪魔の能力が使えなくなる能力だ!」なんて出てきた日には頭が絶!!

 

というか連載始めたのかなり若かったし、もうワンピース書いてる時間が人生の半分締めてるわけでしょ?そう考えるとすごいよね。こち亀のようなほぼ1話完結はともかくとしてこの膨大なシナリオを20年やってもまだまだ謎は多いんでしょ?新世界編はメラメラが彼にわたることは知ってるけどそれ以外は皆無だし、マンガ読もうかなーでも50巻くらいから内容が重たいというかスッキリ爽快だったのエニエスロビーまでだから疲れそう